MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
平日にもかかわらず、本当に多くの方が来てくださいました。当たり前ではないと思いますし本当にありがたいなと思っています。選手にサッカーの本質を伝えられていない自分の力のなさを改めて感じます。失うのが怖いのか、前にボールをつける、ペナルティエリアの中にボールを入れる、その姿勢を強く見せられなかったというのは、僕の至らなさです。選手は私の鏡なので、パスを何本つないだとしても、それで点を取れるわけではないです。特に終盤でバックパスがあれだけ多いチームにしてしまったことは自分の指導の問題です。
試合後の円陣で選手たちと共有したところを教えてください。
あの状況でバックパスを選択する選手、横パスを選択する選手を自分が育てたということ。自分からそういうふうに指導をしているのだと思います。最後どういうふうに崩したいか、相手が引いて1人少なくなった時にどういうふうに点を取りにいくのかというところは、本質がまず大事です。前を見る、前に運ぶ、前につける、人数をかけて入っていくという本質のところ。自分がヴェルディらしさというのを、大事な大事な本質をまだ踏まえた上で選手に伝えきれていない。そう思わされた試合でしたのでそこの部分を伝えました。
1失点目の対応に関して改善点を聞かせてください。
まずはウイングバッグが中にマークをついていって、相手の1人の選手に自分たちは2人ついていました。急造のセンターバックとウイングバックとはいいながら、永井(謙佑選手)をあれだけフリーにする必要は全くなかったです。声ひとつで、受け渡しひとつで解決するところを、あれだけフリーにして持たれて、1対1でかわされてクロスを入れられる。そこがまず大きなポイントでした。何も崩されていないのですが、1人に2人がマークにつきにいくという拙さ、コミュニケーションのベーシックな部分ですが、そのひとつのミスを見直さないといけないということだと思います。我々は高さにディスアドバンテージがあるので、クロスに対してはもちろんはじけなかったか、こぼれ球に反応できなかったか、そこは突き詰めないといけないです。高さのディスアドバンテージは言い訳にはできませんが、まずは返す返すもあのクロスになんであれだけ相手の選手がフリーになったのかというところは、非常にシンプルなミスなので、そこは本当に残念ですし、これも僕の指導の至らなさかなと思います。
DF 15鈴木 海音
久々の公式戦出場となりました。個人としてのパフォーマンスを振り返ってください。
負けたことがすべてだと思います。勝つために自分が何かできたかといえば、勝ちにつながっていないですし、失点の部分もコミュニケーションで解決できた場面でもありました。試合に出られないで、悔しい時間をピッチ外で過ごしてきて、今日というチャンスを自分がつかめなかったということです。練習でやってきたという自負もありましたし、チームとしてもリーグ戦に絡んでいないメンバーの何人かがこのピッチに立って、そういうメンバーがいつもやってきたことに自信を持ってピッチに立ちましたが、それがまだ勝利につながらなかったので、まだまだ甘い部分もありますし、個人としても練習からまだ甘い部分があるのではないかなと思います。
1失点目の対応について聞かせてください。
サイドチェンジされた時に自分のところへ走ってきている選手が見えて、自分はその選手についていこうと思って走って、裏の対応をしようと思っていたのですが、テツくん(稲見哲行選手)もそれにつられてきてサイドが空いた状態だったので、僕が受け渡してもらって、テツくんをサイドへ行かせるだったり、テツくんがついてきているのが見えていたのだったら、自分が最初からもっと早く外に行ったほうがよかったというふうに思います。
前半に関して右サイドでの攻撃面のローテーションはスムーズだったように見えました。
練習からああいうボールの動かし方だったりはスタメン組でない方もやっていますし、自分たちでコミュニケーションを取りながら、相手の位置を見ながら、誰がどこに立てばいいのかというのを、試合中にコミュニケーションを取りながらできると思うので、そこはよかったなと思います。相手の永井(謙佑)選手の寄せや横パスを狙っているスピード感というのはすごく感じていたので、そこを寄せさせないためにもっと早くポジショニンをとったりは、もっとできたのかなと思います。
自身の間合いでプレーした際にいい守備ができた一方、リアクションでの対応はいかがでしたか?
それは試合でなかなかつかめていないものなので、練習から突き詰めていくしかないなと思います。
ここから唯一の戦いとなるリーグ戦に向けた想いを聞かせてください。
本当にこのカップ戦というものに懸けていましたが、結果的に負けてしまったので、ここからのリーグ戦に向けてチーム全員がいい準備をして、勝ちに向かっていくだけだと思うので、今日の結果をしっかりと受け止めて、今後のリーグ戦に生かしていきたいと思います。
MF 17稲見 哲行
攻撃面では積極的なプレーが目立った印象です。
前節のJリーグの試合ではウイングバックで出て、前につけるボールなどいい感触があったので、あとはゴールにつながるプレーを増やしたいなと思っていました。そこの意識を少し見せられたことはよかったですが、最後の質の部分はもっとこだわっていかないといけないなと感じる課題もたくさんありました。
逆サイドからのクロスに対してゴール前に入るシーンもありました。
得点やアシストなど結果の部分でチームを助けたいという気持ちはあったので、逆サイドからのクロスボールに逆のウイングバックが入っていくというのは、このチームで求められるものなので、あそこは得点を取るために中へ入っていきました。
前半は右サイドで鈴木海音選手や熊取谷一星選手といい形でのローテーションも見られました。
相手も同じフォーメーションでマッチアップして、自分たちが疲れた後半の時間帯に停滞することもあったので、そうなった時に自分が内側に入って海音を外側で前に張らせているというローテーションもできたのかなと思います。そこでローテーションした時にもっと立ち位置と、味方にボールが入ってからのアクションみたいなところは、もっとすり合わせていければ、チャンスにつながったのかなという課題の部分をより感じています。
1失点目の場面での対応を聞かせてください。
相手のウイングバックの選手(徳元悠平選手)が内側に入ってきて、相手のシャドーの永井(謙佑)選手が外側に流れてという入れ替わりの瞬間に、僕たちの対応がちょっとあやふやになってしまって、そこから失点してしまったので、そこは修正しましたが、失点する前にもっと早く修正できたのかなと考えています。海音にももちろん僕から要求しましたし、僕ももっと早い判断で海音と話して、自分の方が見えているんだったら、言えることがあったのかなという課題があります。
個人としてはミドルシュートの意識も感じられました。
もっと打つ回数を増やすこともそうですし、打った時の精度を高めるということは自分自身もそうですし、チームメイトみんなでやっていきたいと思います。
後半立ち上がりにドリブルでゴール前に持ち込む場面もありました。
自分でシュートを打つところまでいきたかったのですが、最後にタッチが少し大きくなってしまって、ディフェンスのカバーに入られたので、そこも最後の質の部分なのかなと思います。自分で持ち込んで打つイメージでした。
試合途中でボランチを挟んでウイングバックに戻りましたが、どういった意識の切り替えをしていますか?
視野の部分が一番変わります。ボランチは360度見ないといけなくなるので、ボランチになった時はより首を振ったり、サポートの角度だったりはまっすぐに落ちずに、ボールが入ったサポートしたい選手に対して、自分の立ち位置だったりというのは、すごく意識しています。サイドだと結構はっきりしているので、正解、不正解があります。目線も自分がいるピッチ全体を見やすいので、相手の立ち位置も見やすいのですが、ボランチはそこが難しいので、首を振ることは意識しています。
試合終盤に中を固められた際にサイドの崩しではもう少し味方のサポートがほしかったところでしょうか?
自分が外で相手を引き寄せて後ろの選手に出してアーリークロスだったり、あとは外側を回る動きやプルアウェイの動きだったりというのは、もっともっとほしかったです。1人で崩せないのであれば、2、3人で崩すということが必要になるかなと思います。
試合後に城福監督から全体に共有されたところはどのあたりでしたか?
点を取りにいく姿勢という部分は負けているからなおさらですし、どんな状況であっても横パス、バックパスばかりにならずに前につける意識だったり、ゴール前に飛び込んでいく。そこにパスを出すということは要求されたので、そこは全員がもの足りないと自覚している部分なので、そこはもっと練習からやっていかないといけないと思います。結果的に見ても失点がリーグのなかで多いわけではないにもかかわらず、上位にいないというのは得点が少ないという課題があります。データ的に見てもそうですし、ディフェンスラインの選手が点を取ることも多いと思うので、そこは中盤より前の選手にとっては課題であると思います。今日の最後の試合内容を見ても、もっともっとチャンスを作っていかないと勝てる試合も勝てなくなってしまうなというのは感覚的にもあります。
ここから唯一の戦いとなるリーグ戦に向けた想いを聞かせてください。
負けられない試合が続くので、前節ぐらいのパッションをもっともっと出していかないと勝てないと思いますので、今いるこの選手たちでより高い基準を持ってやっていきたいと思います。
MF 40新井 悠太
ゴールシーンを振り返ってください。
あのポケットを取ったところは、自分も何回かJリーグでも出しているプレーですし、自分としても得意な位置ではありました。中に入れるというよりかは、相手が飛び込んでくるというのが見えていたので、切り返してシュート。たぶんキーパーも取りづらいところに蹴り込んだという感じではありました。イメージどおりのプレーだったかなというふうに思います。
連戦のなかで前半は左サイドで躍動感のあるプレーが目立ちました。
体の疲れは関係なく、自分も毎試合取り組んでいるつもりでありますし、連戦できつい状況なのは、相手チームも自分たちの選手たちも変わらないと思っていたので、そこは気にせずできたのかなと思います。ただ、個人的には前節のマリノス戦は、いいプレーができたという思いはなかったので、その悔しい思いが今回の試合で少しは晴らせたのかなと思います。個人的なプレーでは、失点のところは防げたか、防げなかったかは別として、もっと球際のところでできたことがあるのではないかなというふうに思います。ただ、前回の試合から自分のなかでも整理しつつ、攻守ともに払拭できるような内容のプレーだったのかなというふうには思います。ただ、結果としてチームが負けてしまったので、あの前半に得点を取りきれなかったシーンが何回もあったと思いますし、そういったところを追求していかないといけないです。
3バックの左に宮原和也選手が入りましたが、どういったコミュニケーションを取っていましたか?
組み合わせ的にはたぶん初めてでしたが、だからこそ和也くんと常にコミュニケーションを取りながらプレーできました。和也くんも自分に対しての細かいコミュニケーションというか、常に自分の見えないところを声でカバーするというような指示があったので、自分としても思い切って動くことができました。ただ、和也くんだけではなくて、周りの選手たちも守備のところではつながってプレーできたと思います。そういった点でいえば、そういうおかげで前半のいい入りができたのかなと思います。
普段のリーグ戦で出場機会の少ない選手もプレーしたなか、試合前はどういったコミュニケーションがありましたか?
全員でコミュニケーションを取ることはいつもの試合と変わらなかったです。前半の入りの戦い方のところで、本当に集中しないと崩れてしまうというのを、みんなで共有しながらでした。ただ、試合前のロッカールームでの城福さんのミーティングでは、本当に毎日毎日いろいろな思いで練習に取り組んでいる選手が、本当にすごい強度のなかで毎日練習をやっているなかで今日の試合があるというような声かけがあって、たぶんそこでみんなのスイッチが入ったのかなと思います。
試合後の円陣では城福監督からどんな声かけがありましたか?
今日に関して言えば、今日出た選手だけではなくて、いつもリーグ戦で試合に出ている選手たちが途中から出るというシュエーションになったと思います。そういった点でいえば、今回の最後のミーティングは立場に関係なく、全員が真摯に受け入れる必要があるミーティングだったと思います。