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MATCH試合情報

2025 明治安田J1リーグ 第34節 - 東京ヴェルディ vs アルビレックス新潟

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
改めてチームが苦しい状況のなかで、我々の背中を押し続けてくれたファン・サポーターに感謝したいと思います。残留争いという表現がいいかどうかわかりませんが、そこに巻き込まれそうな時に、彼らから得たエネルギーや力は、本当に言葉で表現できないものがあります。これで完全に脱したわけではないですが、彼らへの恩返しは、勝点3を取り続けるしかないなというふうに今日改めて思いました。ゲームはざっくり90分と見れば、60分と30分というような見方ができると思います。 前半途中からの30分間ぐらいは我々の時間だったと思いますし、そこで点を獲れたことは大きかったです。 ただ、あとの60分は我々が思い描いたものとは少し違った展開になりました。もちろん新潟さんがコンビネーションでつないでくることはわかっていましたが、我々ももう少し焦れずにつなげることができたと思いますし、新潟を守らせることができたと思うので、自分たちから少しペースを手放してしまったなという反省点はあります。全員で守り切るところは、今のヴェルディからすると、ヴェルディらしい戦い方ではありますが、我々の目標はもっと相手陣でサッカーをすること、押し返すこと、我々がボールを持ったなかで時間が推移することです。ここを諦めないでやりたいと思います。まだまだまだまだ途上です。個のレベルアップ、選手層の厚さ、そこを含めて勝点を積み上げながら取り組みたいと思います。

ボールを動かすことに長けた新潟に対して、前からの圧力とブロックを構えてから反発力を出して前に出ていく。この2つのアプローチをチーム内で共有していたと思いますが、そのバランスについてはどのように考えていましたか?
そこに加えてもうひとつバランスがあるのは、マイボールの時間があるかどうか。すべてリアクションだと、前から奪いに行くのと、ブロックを引いて中を固めるというバランスだけでは難しいです。プラスして、マイボールでいかに相手を動かすかという時間のこの3つのバランスがあって初めてバランスが取れるので、そういう意味では90分のうちの60分に関しては、マイボールの時間にするというバランスが少し欠けたなと思います。あとの2つに関しては、今我々がやりうるなかで判断を統一しましたし、彼らがやれることはやったのかなというふうに思います。

マイボールの時間に関して、前半は途中から自分たちがボールを握ることで、相手の流れを断ち切ることができた印象です。後半に関してはなかなかそういう時間が作れなかったという感触でしょうか?
前半ももっと握れたと思います。もっと相手陣でやれたはずですし、もう少しで2点目を獲れたと思います。ただ、自分たちの差し込むタイミングや勝負球のタイミングの判断は、まだ相手が何を嫌がるのかというところとのすり合わせができていないといいますか、ここはまだまだ未熟です。自分たちでペースを握れるはずが、勝負球を出して相手にボールを渡すというところが前半の反省だと思います。あとはほとんど問題なかったなと思います。後半に関しては、相手がリスクを冒して人数をかけてボールをつないでくるので、逆に言えば、チャンスです。カウンターもそうですが、仕留めるだけではなくて、カウンターで相手陣の深くまで行って、もう一度相手陣でやり直す、そこのサイクルになかなかならなかったのは、選手の疲労もありました。守備でリアクションの時間も多かったのもそうですが、ファウルも含めてスローインのマイボールも含めて、やはり前線の選手のバトンの受け渡しのクオリティ。守備を頑張ることはこのチームでは当然なので、ボールのキープを頑張るとか、ファウルをもらうだけでも全然違います。そういうところがあまりにも少なすぎたので、ここはもう選手層も含めて辛抱強くやるしかないというふうに思っています。

先日の岡山戦の4点目の場面でも見られた谷口栄斗選手のパスカットからの攻守の切り替えで奪った今日のゴールについて評価を聞かせてください。
あの辺の15分、20分間ぐらいはほぼほぼ我々がボールを握っていたと思います。だからこそあのエリアで、あの切り替えができたのであって、その下地があって相手が苦し紛れに足元にボールを出したので、もちろんあの手前のパスミスというのが起きないで、そのままシュートもできれば一番いいのですが、あの15分、20分で我々がボールを持っていたというところに、あのインターセプトが起因すると思っています。

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選手コメント

DF 2深澤 大輝

今回の連勝で勝点42に到達しました。
湘南と新潟との2試合は、順位的なことを含めたら残留できるかできないかというところで、すごく大きな2試合だと思っていました。この後の清水、福岡との2試合に勝つか負けるかでも、ここから上を目指せるのか目指せないのかが決まってくると思っていたので、まず2連勝できたということはすごく大きいと思います。無失点で終われているというのもすごく大きいと僕自身は思っています。僕らは0-0で進めていたらチャンスがあるなと思いますし、次の2試合も一試合一試合を戦っていきたいと思います。

試合を通してサイドでの激しい攻防がありました。
自分が高めの位置を取ることによって、サイドハーフの島村(拓弥)選手が、ディフェンスラインに吸収されて5枚気味になって、(森田)晃樹や(谷口)栄斗であったりが持ち出せるスペースがありました。後半は入りのところで、まずボールを相手に持たせてしまったところと、圧力をかけられなかったところで、押し返せなかったことが反省点です。少し押し込まれる時間が長かったですしピンチもありましたが、そこで耐えられたというところは、このチームにとって成長かなというふうに思います。

前半に関しては相手の守備のウィークを突く形の攻めが目立ちました。
ウイングバックが幅を取って相手のサイドハーフをはぐポジションを取るというのは、練習からやっていたところでした。だからといってはぐパスだけではなくて、栄斗や晃樹は中にパスを差せますし、(福田)湧矢とかもライン間でボールを受けられるので、そこら辺はすごく良かったなと思います。外だけにならずに中へ差し込めたというところは良かったですが、その時間をもっと増やしたいなと思います。

今日の前半のウイングバックの活かし方は選手の特徴的にも嵌った印象です。
相手が4バックというところで島村選手は少し下がり気味になっていましたが、自分のヘディングの競り合いのところで、最初の入りではヘディングが当たり損ねになりましたが、「勝てるな」と感じていて、ウッチー(内田陽介)も良いボールを上げてくれていました。個人的にはあれを結果につなげたかったですが、4バックのチームに対しては、必ず逆サイドのウイングバックがボックス内に入るというところは意識したいなと思います。

後半は相手の立ち位置の工夫によってウイングバックとしてはより難しい対応を強いられました。
僕の前のシャドーと栄斗、ボランチのところでの声かけというのはすごく大事だなというふうに思っていました。そのなかで、割とうまく守れたかなというふうには思っています。シャドーの中をきってそのまま2度追いさせるのか、僕が縦ズレして栄斗が横ズレするのかというところを迷いながらやるシーンがあまりなかったということが大きかったと思います。そこは練習の時に、サブ組が紅白戦でリアリティをもってやってくれたぶん、僕らもすごくエラーが生まれて、「ああしよう、こうしよう」というふうに話せましたし、そこは本当にチーム全員のおかげだと思います。本当に声をかけるところが大事だなと思います。

押し込まれた際のゴール前での守備の集結は徹底されていました。
ゴール前の集結というところは、後ろに人が余っていてやられるというのは、僕ら的には一番良くないやられ方なので、そこはもっともっと精度を上げていきたいですが、集結するところは今日も良かったですけど、もっとできるかなと思います。

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DF 3谷口 栄斗

ゴールシーンを振り返ってください。
良い予測ができてインターセプトして、そこから染野(唯月)に出す選択肢もあったのですが、より良い状況を作り出すために(新井)悠太に出して、そこから(深澤)大輝が駆け上がってきてくれたので、最後は染野が自分のことを見てくれていたので良かったです。(パスを)出してくれないかなと思ったのですが、良いボールをくれました。シュートは左足だったので、ちょっと慌てたというよりあまり状況は見えていなかったですが、速いボールを蹴り込もうという意識だけで打ちました。決められて良かったです。

あの形でのゴールのイメージを持っていましたか?
あの場面ではゴール前に入っていくのが、少し遅れたというか、もう一個入っても良かったのですが、染野がいいところに入ってくれたので、なんとかボールを受けてシュートを打つことができました。ただ理想的にはもう一個前に行ってもいいかなと思いました。マイナスの準備もしていたので、あれがたぶん一番良い形のボールのもらい方だったと思います。

新潟相手では昨年のアウェイゲームでも1点を決めていました。良いイメージはありましたか?
あまりそういう感覚で試合に入っていなかったのですが、ホームで決められたので良かったです。

重要な試合での得点となりました。
最近点を獲っている試合がそうなので、良い選手になってきているなと思います(笑)。やっぱりセンターバックが点を獲ることは大事ですね。

今日の勝利で勝点42に到達しました。
僕は残留よりも上を目指したいです。下を見るよりも、より上の順位で終わりたいという気持ちでいます。

3試合連続の無失点試合となりました。
そこに関しては湘南戦と同じような後半を過ごしているので、なんとも言えないです。チームとしては追加点の部分。やっぱり決めるチャンスもありましたし、決めないと新潟というのは後がないので、ああいった圧力をかけられますし、自分たちで自分たちを苦しめたかなと思います。

後半のシュートブロック後に味方に激しく要求する場面もありました。
あれは(松橋)優安に言ったのですが、ボールを大事にしてほしかったです。あの時間帯はずっと相手ボールになっていたので、僕たちの時間がほしかったので、キープというか、しっかり味方を使ってボールを動かしてほしかったというのは伝えました。

次節の清水戦の勝利によって自力での残留が確定できます。
簡単な相手ではないですし、開幕戦で負けている相手なので、しかも今回はアウェイでより難しい試合になると思います。良い準備をして良い試合にしたいなと思います。

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MF 14福田 湧矢

残留に大きく近づく勝利になりました。
非常にヒリヒリした状況だったので、勝てて良かったです。

前半のパフォーマンスはある程度良い感触でしたか?
前半は特にうまくいっていたかなと思います。決定機も相手に作らせなかったですし、自分たちが試合を握りながら、自分たちの形で点が獲れたので、理想的な前半だったなと思います。あとは追加点という部分では、あそこで獲り切れたらもっと楽な試合運びができるので、そこは自分たちの課題だなと思います。

3試合連続無失点試合となりました。
ゼロで抑えたことは本当に誇りに思いますし、J1で見ても(無失点試合数)は一番ですよね。これは本当にすごいことだと思うので、これを続けられるようにやりたいと思います。

前半はハイプレスとミドルブロックで構えて出ていくという使い分けも良かったと思います。
すごくよくできました。今週の紅白戦ではサブチームにボコボコにやられて、そこで目覚めたみたいなこともあったので、そういう現象があって今週はすごく気合いが入っていましたし、サブの人たちに助けられたなと思います。あれで自分たちの気持ちが引き締まってやらないといけないというふうになったので、その経験がなければ、今日はそのまま吞まれていたかもしれないです。

前半はウイングバックが高い位置を取って、その走力を活かす形でうまく攻められた印象です。
城福さんが今週のトレーニングで、「ウイングバックが高い位置を取れ」ということを口酸っぱく言っていたので、そういうところでウッチーが高い位置を取ったら、(相手サイドハーフの)谷口海斗選手の外側に張るのか、内側に入るのかみたいなところで、プレスのところでは迷っていたと思います。そういうところで(宮原)和也くんが自由にボールを持てたので、そういうところも良かったかなと思います。

得点力不足に悩みながらも良い守備から良い攻撃という立ち返る場所を持っていることはチームにとって大きいものでしょうか?
それが自信にもなってきていますし、良い守備があって良い攻撃になって、逆に良い攻撃があって良い守備があると思っているので、そういうところでは本当に積み上げてきたものがあるなと思います。

今回の連勝で下を気にしながらも上を目指すチャンスもあります。
ひとつでも上に行きたいですし、去年の勝点には追いつけないかもしれないですが、勝点50は目指したいと思います。

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