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MATCH試合情報

2025 明治安田J1リーグ 第36節 - 東京ヴェルディ vs アビスパ福岡

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ファン・サポーターの大きな後押しのなかで喜び合いたかったのですが、それが叶わず残念です。本当に我々を鼓舞してくれている存在なので、(試合後にピッチを)ラウンドしながら次こそは一緒にという思いがより強まりました。試合の内容については、少し前半はインテンシティの高い守備は表現できたと思いますが、ややボールが足元につかないというか、落ち着く場面が少し少なかったかなと思います。カウンターでチャンスの手前ぐらいまでの可能性は見せられたと思いますが、相手のディフェンスとキーパーの間を横断するようなクロスが2、3回あったと思いますので、あそこはハードワークして逆サイド(の選手)が詰めないといけなかったなと思います。ただ、マイボールの時間が少し短かったかなと感じています。後半は白井亮丞を入れて、川﨑修平が入ってボールが落ち着くようになったので、あの20分間ぐらいで点を獲りたかったです。あそこでネットを揺らせないところが、今の我々の課題かなというふうに思います。あとは交代枠を残したまま終わったので、ここをまだ送り出してやれない、自分のアプローチの至らなさを感じました。とはいえ、これで確か17試合だと思いますが、完封をした試合がひとつ増えたということは、このチームにとって守備的ではないなかで、失点ゼロの試合がこれだけ多くできるというのは、本当にみんなのハードワークの賜物だと思います。それは胸を張っていいと思いますし、そこは彼らを褒めてやりたいなというふうに思います。

途中出場でバトンを受け取った選手のパフォーマンスは良かったと思いますが、その一方で前半はプレスが嵌らないシーンもありました。前半で出し切るという部分ではいかがでしたか?
プレスがかかっていないというふうに見るか、失い方が悪いというか、失う回数が多くて、相手が可変したなかで自由にやる時間を何回か与えてしまったと見るか。僕は後者の方の問題の方が大きいと思います。サボる選手たちではないので、特に前線の選手というのはインテンシティ高くやろうとしているんだけれども、相手の可変に対して対応しきれないのは、可変する時間を与えているからです。それはイコール相手にボールを渡しているというところ。そこをもう少し改善できないと、前半の走力のある選手たちを活かすということは難しいのかなというふうに思っています。

両ウイングバックの選手の守備に関して、より前に押し出すことを当初は意識していたのでしょうか?
今日の先発のシャドーというのはウイングバックもできる選手たちで、本来でいえば彼らがウイングバックとして競争のなかに入っていければ、おのずと競走力が上がります。今の状況であるということは、今のシャドーの状態がそういう状態だということです。なので、あらゆるポジションでさらなる競走力を高めないと、例えば後半の途中で入ってくる選手の再点火だったり、タイプの違う選手がウイングバックにも出てきたりというところが、もっともっとベンチのなかでパドックのような状態になっていれば、もっとチームとしてエネルギーが上がると思いますので、そこは自分がしっかりアプローチしていかないといけないかなというふうに思います。

ボランチのところで前進をできるシーンもありましたが、前半のマイボールの時間が少なかったという部分ではゲームメイクのもの足りなさがあるという感覚でしょうか?
ハーフタイムにウイングバックのポジションを取るタイミングと、ボールを受けようとするところの場所というか、もう一秒早く動き出すこと、もう5メートル自分の時間を作るタイミングというか、前を向くようなタイミングというのを確認しました。前半のボランチがというよりは、全体としてワンタッチでフリックで入れざるを得ないような受け方をしていました。そこを修正したことで、今度はウイングバックが前を向けると、おのずとへそも見えるので、彼らの良さがさらに活きたかなというふうに思います。森田晃樹については奪った後にパスを探すのではなくて、自分でゴールに向かって運ぶあの迫力というのが出てきたので、彼の意欲が形になってほしかったなというふうに思います。進歩はしていると思いますので、続けてほしいなと思います。

白井亮丞選手を最初の交代カードとして切りましたが、彼の評価を聞かせてください。
もちろん彼は攻撃の選手ですけれども、何回か相手のディフェンダーにアプローチをしてボールを引っかけていたと思います。ボールを足に当てていたとか、もちろん少しファウル気味になったシーンもありましたが、まずあそこから入れたことが彼の進歩だと思います。ボールが入れば彼はやれるので、最後のペナルティエリア周辺のところはシュートを打つのか、人を使うのか、そこの判断を含めてもっと高めていってほしいですが、シュートを打たないよりは、あのタイプの選手は打った方がよっぽどいいです。打って失敗した方がよっぽどいいので、あの守備から試合に入れれば、もっともっとチャンスが生まれてくるのではないかなというふうに思います。

3週間の中断期間をどのように使っていきたい考えでしょうか?
今日のゲームが象徴するように(交代枠を)4枚使いましたが、「この選手も出したい。この選手も出したい」というふうに思えるようなチーム状況にすることが大事だと思います。それを選手たちが望んでいると思うので、ピッチに立たせてあげられるようにしっかり目的を持った練習を、密度の濃い練習をしたいと思います。逆に言えば、あと2試合しかないので、このチームの価値や選手個人の価値をみんなが示したいと思っているので、悔いのない日々を送って、相手は強豪なのは承知していますけども、2勝できるようにいい準備をしたいと思います。

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選手コメント

DF 2深澤 大輝

試合を振り返ってください。
後半の最後の方は相手のカウンターもありましたが、押し込めているシーンもありチャンスも作れました。ただそれを試合通してできたかと言われると、特に前半はなかなか難しかったです。耐えるところは耐える、割りきるところは割りきれていたと思いますし、それがゼロにつながっていると思います。そこは良かったかなと考えています。

後半に決定的なシュートもありました。
(川﨑)修平のところにDFが2人いた瞬間に自分のところが空くと思いました。そこであそこに入っていけたというのはひとつの収穫です。あとはクロスやシュートのところの質を上げていかないといけないなというふうに思います。

染野唯月選手の決定機を演出するクロスもありました。
あそこはソメ(染野)とも結構話しますし、あそこのセンターバックを越えたところでキーパーが出てくるか、出てこないかのところに落とすというのはイメージどおりだったのですが、少し合わなかったので、そこも質かなというふうに思います。

想定以上に相手にボールを持たれた一方で、効果的な前進はそこまでさせなかった印象もあります。
そこはシャドーが頑張ってくれましたし、特に後半は(白井)亮丞も守備を頑張ってくれたので、チームとして前進させなかったというのは収穫です。ただ、自分たちがボールを持つというところにもっと注力していきたいと思いますが、自分自身ではフリックのところなのか、中に入っていくところなのか、そこももっと判断を上げていかないといけないなと思います。

前半は逆サイドのクロスの流れからボックス内に侵入する場面や仕掛ける場面もありました。
入っていくところはできているぶん、もっと入った後の質やクロスを上げきるところというのはチャレンジしていかないといけないと思います。

チームとしてはショートカウンターで仕留めきる部分は引き続きの課題です。
前半もありましたが、後半は特にその回数が多かったなかで、パスを出して外を回るなり、出し手から受け手になる動きというのはもっと必要だなというふうに思いました。あとはシンプルにもっと湧き上がってくる選手も必要ですし、そこの走力のところもそうですし、判断も含めてカウンターはもっと精度を上げないといけないなと思います。

守備では今季17試合目の無失点試合を達成しました。
そこは収穫ですし、自分たちがやってきたもののひとつでもあるので、無失点の試合をリーグで一番にするというのは監督もおっしゃっていましたし、マテウスも最後に防いでくれましたし、そこはチーム全員でできているかなと思います。

ビルドアップの部分ではこれまでとそこまで大きな変化はなかった印象です。
変化という変化を起こせなかったですが、もっと自分たちから主体的に変化を起こして、それで相手がどうくるかというか、そこの判断のところはボランチだけではなく、チーム全体でチャレンジしていかないといけないところかなと思います。

中断期間を経て残り2試合となります。
少し空きますしもう一回全員で競争して、次は鹿島に目の前で優勝させないというところは一番やっていきたいところです。そこはオフを挟みますけど、練習から全員でもう一回やっていきたいです。

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FW 27白井 亮丞

個人としてのパフォーマンスを振り返ってください。
まず守備から入ろうというのは意識してやっていたのですが、ボールを持った時に何度か前を向いて自分の良さを見せられたとは思います。ただ、球離れが悪かったり、いいところを探してしまうというか、最近の練習試合とか練習でうまくいっていたのもあって、ちょっと良いプレーをしようという気持ちがあったのも原因だと思いますが、相手の足に当てちゃうことが多かったり、シュートのシーンもそうですけど、もっともっと自分で前の選択肢を持って自分から積極的なプレーをしないとうまくいかないんだなというふうに思いました。

カウンターからのシュートシーンでは染野唯月選手の動きを見ながら、最終的にシュートを選択したのでしょうか?
ソメくん(染野)が最初に足元から横に動き出したと思うのですが、どちらかというとソメくんの斜めの動き出しを待っていて、そしたら空いたスペースに自分で行ってシュートを打とうというのは思っていました。シュートの選択肢というか、シュートを打とうと思ってドリブルしていたのですが、意識的にシュートよりも潜在的にパスというのが選択肢にあったと思うので、実際に打ったタイミングでは一番いい場所にボールを置けていなかったので、そこはパスの選択肢も絶対必要だと思いますが、そこのボールタッチのところをもっと練習しないといけないなと思います。

対人の強い3バックに対して、よく戦えていた印象です。
フィジカル的には最近の練習からも自信がついてきたところだったので、うまくできたと思います。ただ、ボールを受ける回数や前でボールを受ける回数が少ないのと、いざ受けた時に前になればなるほどプレッシャーが速くなってくるので、そこで足元にボールを止めるのではなくて、動かして自分から主導権を握ってやっていかないと、そこで潰されちゃうのだなと思いました。

積極的にターンしてボールを運ぶプレーも目立ちました。
やっぱりそこをできるのが他の選手と自分が違うところだと思いますし、そこからもっと間につけて中へ潜っていったり、そういうところをもっともっと上手くなっていきたいと思います。

守備では両サイドのシャドーでプレーしたなか、全体的にうまく判断を整理できていた印象です。
今まではもう少し少ない時間で、「全部行こう」というふうに思っていたので、それが逆にタイミングが悪かったり、実際に全部にプレッシャーへは行けないというところで、結局は遅くなっちゃったりすることがあったので、今日は最初のシーンは「絶対に行こう」と思っていたので、そこでまずキーパーまでプレッシャーをかけて、コースを切りきれずにまた返されちゃったのですが、そこもちゃんと戻ろうというふうにやって、そこからは行く時と行かない時を分けて、後ろの声を聞きながらまずは中を締めてというのを意識してやりました。ずっとそこは自分の課題で、それができなくて城福監督から何回も何回も指摘されて、試合に出られない時期とかもあったので、そこは練習から意識してやっと形になってきたのかなと思います。

その守備は監督会見でも評価されていました。
やっぱり今は攻撃的に行こうというチームの考えがありますが、やっぱり守備のところが絶対に必要という城福監督の意思だと思いますので、攻撃はミスをしてもいいから積極的にやろうと思っていましたし、実際守備の場面が多くて攻め込まれていた時に、周りのサポートもそんなになかったですが、ボールを奪われてもいいから積極的にチャレンジし、ミスをしたら守備から切り替えてという、それだけを徹底的に意識してやりました。

交代のファーストチョイスになったというところも成長の証と捉えていますか?
練習試合で運動量や得点に絡むことだったり、自分の良さを出せていたと思うので、また 2、3週間空くので、ここで終わらずにもっともっと上を目指して練習試合から周りとの違いを見せられたらなと思います。まずはこの勢いを落とさず、まだまだ自分は出来上がっているわけではないので、まだまだボールを奪われることも多いですし、決定的なチャンスも生み出せなかったです。それでも、自分はそれができる選手だと思っていますし、そこの自信を必ず持っておかないとこれ以上の成長はないと思うので、もっともっと自信を持って積極的に「自分ならできる」というふうに、たぶんできる能力は持っていると思うので、そこをもっと極めていきたいなと思います。

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FW 37川﨑 修平

個人としてのパフォーマンスを振り返ってください。
ゴールがほしかったです。チャンスはあったと思うので、そこを決め切りたかったです。

左サイドを突破して深澤大輝選手の決定機を演出する場面もありました。
あれはイメージどおりでした。もう一個グッと中に運んで自分で打つという選択もありましたが、中に相手もいたので。そこで大輝くんが見えたので、決定機を作れて良かったです。

出場時はどういった攻略のイメージを持っていましたか?
「なんかいけそうだな」というのは僕自身ありましたし、ゴールを獲りたいという気持ちで入りましたが、結果を残せなくて悔しいです。

対人が強い相手のディフェンスラインに対して、もう少しコンビネーションで崩したい部分もありましたか?
僕が受けてペナルティエリアの外から打ったシーンもそうですけど、あそこをどう剥がして、シュートを枠に入れてゴールを決めるかという部分で課題が出たと思います。クロスでもソメ(染野唯月)にチャンスがありましたし、チャンス自体は作れていたとは思うので、本当に守備陣がゼロで抑えてくれたぶん、前が点を決めたいです。

チームとしてショートカウンターでのチャンスが何回かありましたが、ご自身の特長を考えれば、そこに絡んでいきたい気持ちは強かったですか?
もっと前からプレスをかけて、そこで引っかけられたらベストなのですが、ボールを刈り取った後の前への推進力と、ゴールへ向かう意欲というのをもっと出したいなと思います。

残留確定でチームがより攻撃的に戦うという部分では、より持ち味が活きるように思われます。
いつ出ても守備はもちろん絶対しないといけないですし、守備でも貢献しないといけないです。ただ、僕は前の選手なので、ゴールという結果がなければ、前の選手としては本当にダメなので、もっと練習しないといけないなというのを感じました。

怪我明けから少しの時間をおいて久々の出場になりました。
怪我をしてコンディションを上げていくなかで、少し悔しい感じもありましたが、最近はだんだん僕自身の状態も上がってきていますし、そこでどう結果を出せるかというのは、ここが分岐点かなと思うので頑張りたいなと思います。

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