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2025.07.04 トップ

城福監督 試合前囲み取材 J1リーグ第23節 名古屋グランパス

明日(7/5)の名古屋グランパス戦に向けて、城福監督が7/3にメディアの取材に応じました。そのダイジェストをお届けします。

―川崎F戦では翁長選手や福田選手が何度もプレスをかける場面が見られました。
この前の試合でいえば、谷口栄斗が試合終了間際にオーバーラップをする場面もありましたが、細かなことを言えば、あれを行くべきなのかは、効率性を考えると、あるいはそこで空けたスペースのリスクを考えたら色々なことが言えます。ただそのアクションによって選手へどのような心理的影響を与えるかという意味では、必ずしもそれがリスクを負ったプレーと言い切れるのか。味方を鼓舞するとか、自分たちの出し切るということを取り戻す、走り切るということを取り戻す意味で、それを鼓舞する、確認する、みんなで共有しながらプレーをするという意味では、判断としてどうだったかは別として、トータルで考えたら悪くないと思います。
(逆サイドまでは行くなと伝えたか?)それは言っていないです。僕らはプレスに行くタイミングやコース取り、ボールのスピードは共有しています。どこまで追うかも距離だけでなく、ボールのスピードや走るアングル、角度が90度以上になったらスピードが上がらないので、トータルでいえばプレスに行っても良いよねという条件と、それは行ったら逆にリスクになるよねという条件は入り混ざっていますが、さっき言った心理的な側面もあるので、我々が出し切ってバトンを渡す、そこの割合は小さくないので、そこは削ってはいけないものかなと思います。


―監督が伝えてきたパワーの出し方が洗練されてきた印象です。
2つあって、1つ目は、外回しだけではなく自分たちが勇気を持って中を使うこと。それは奪われた時にリスクはありますが、へそであったり頂点を見ながらボールを回すことによって、我々がボールを持っている時間が長くなります。これはすごくアクションとしてエネルギーをかけている、逆にいえば相手にリアクションにエネルギーをかけさせているということになるので、それによって溜まったエネルギーがそこで爆発させられる。相手は疲弊状態でボールを奪うので、強いエネルギッシュなプレーが出せないこと。
もう1つは、もちろん外回しが全部悪いわけではないですし、裏が我々にとって一番の、特にボールホルダーがフリーになれば裏を取るということは最優先順位に位置付けられます。だけれども我々らしくへそであったり足元の頂点を使い分けながらプレーし、リスクを背負いながらも勇気を持ってそれをやる覚悟。それをやる代わりに我々は奪われたらほとばしる気迫でボールを奪い返さないと、何のリスクを負っているのかが分からなくなります。我々にそれをやれる権利があるのならば、やらなければならない義務がある、それを選手が感じていると思います。
そこのメンタル的なものがすごく大きいので、この前の試合でいえば森田晃樹の奪われた瞬間の守備であったり、あるいは相手のゴールキックから始まったボールで、上手く前がはまらなくても彼がサイドまでスプリントをかけてプレスを行くシーンがあったと思いますが、それは恐らく僕が想像するに、彼らが生きる、彼らがやりたいサッカーをやるのであれば、それを我々がトライすることをみんなで許容するのであればこれだけはやらなければいけない。という思いがあのような彼の素晴らしいプレッシャーで表現されているというか、そ彼の思いが伝わってくるようなプレーなのかなと思います。

名古屋の印象をお聞かせください。
選手層がとても厚いので、色々なトライをできるチームだと思います。色々なタイプの選手が在籍しています。
僕らの印象は、我々のホームで戦ったシーズン序盤の名古屋さんは、もっとポジションの可変を促してもっと繋ごうとしていた印象があります。
それは選手層が厚いからこそそのトライができたわけですが、今は本来名古屋が持っている極めて縦に速く、出し手も受け手も縦への矢印がかなり強くなっています。
守る時には多少ボールを持たれても何とも思わない逞しさ、覚悟。自分たちのストロングを全面に押し出す、全員で共有しながらサッカーをやる、時間を進める、そこに立ち返った、腹が据わった強さを感じています。

▼Next Home Game
明治安田J1リーグ 第23節
7月5日(土)19:00キックオフ
豊田スタジアム
名古屋グランパス vs 東京ヴェルディ