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MATCH試合情報

2020明治安田生命J2リーグ 第40節 - 東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎

マッチレポート

【試合展開】

ここ4試合勝利から遠ざかり、直近2試合でゴールからも遠ざかっているヴェルディ。シーズンも残り3試合になり、コロナ禍で厳しい状況を強いられている財務面でのサポートを募っていくためにも、なんとしても勝利を積み上げて支えてくださる方々に報いたいところ。

 

相手は昇格レースの真っただ中にいる3位のV・ファーレン長崎。昇格に向けて負けが許されないチームに対して、ヴェルディはルーキーの馬場晴也をスタメンで起用し、プロデビューさせた。

 

立ち上がりの3分にカウンター気味に森田晃樹がボールを持ち出してミドルシュートを放ったが、その後はセカンドボールを上手く回収できず、長崎に押し込まれる展開が続く。それでも馬場を周囲の選手が支えながら、守備陣は粘り強く攻撃を撥ね返し、逆にマイボールになってからは慌てずに丁寧につないでビルドアップしていく。徐々に押し返していくと、12分には藤田譲瑠チマが高い位置でインターセプト。奪ったボールを中央につなぐと、新井瑞希が思い切りの良いミドルシュートを狙うが、これは相手GKの好守に阻まれた。15分には逆襲を食らい、ルアンにバイタルエリアで仕掛けられて、チェックを剥がされてシュートまで持ち込まれるが、マテウスがコースを読んでストップ。拮抗した展開が続いていたが、飛び道具が展開を変えた。28分、右サイドからのコーナーキックをゴール正面に入れられると、角田にドンピシャで頭で合わされて先制を許す。反撃のために前に出たいところだが、32分にはペナルティエリア内に侵入されたところで一度ブロックしたものの、こぼれ球をつながれて大竹に押し込まれてリードを広げられてしまう。なんとか前半のうちに追いつきたいヴェルディは、45+2分、端戸仁が相手のパスコースを読んでインターセプトし、フリーの状態で相手ゴールへと迫る。しかし、コースを吟味しているうちにDFに寄せられ、1回フェイントを挟んだシュートはブロックされて、ボールがゴールから逸れたところで前半終了の笛が鳴った。

 

流れを変えたいチームは、ハーフタイムに動く。佐藤優平に代えて井出遥也を、新井瑞希に代えて山下諒也を投入する。さらに後半開始直後には端戸が負傷し、井上潮音を投入する。64分には福村貴幸に代えて奈良輪雄太を、82分には森田に代えて山本理仁をピッチへ送り、展開を変えにかかるが、2点のリードで精神的に余裕を持って守備ブロックを作る相手を前に、決定的な場面を作り出すことができない。この日最大にして最後のチャンスは90+1分に訪れる。粘り強くワイドに揺さぶりながら右サイドでスピードアップ。小池純輝がボックス内にスルーパスを通すと、井上が反応して飛び込むが相手がブロック。そのこぼれ球に若狭大志が反応し、ゴール前左寄りの位置でフリーになっていた井出遥也にパスを通す。しかし、相手GKを前にワンタッチで合わせた井出のシュートは枠の上へと逸れ、ゴールを奪えずにタイムアップを迎えた。

 

ピッチ内外で厳しい状況が続く中で、クラブ側が、そしてチーム側が支えてくださる方々に何を示すことができるのかが問われている。残り2試合、2021シーズンにつながるものを見せる1週間にしたい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
長崎さんはまさに昇格が懸かった中で、非常に高いモチベーションで戦ってくるだろうという想定の下でプランを組みました。前半に関しては、相手のゴールキック、ビルドアップを含めて前から嵌めにいきたいという狙いの下、選手たちはよくやってくれたと思います。まずまずプランの実行はできたと思いますが、非常に悔しい反省すべきところは、セットプレーひとつでやられてしまったことです。もっと言うと、自分たちの掲げているスタイル、これだけ攻撃サッカーを明確に打ち出しているにもかかわらず、1失点しただけで下を向いてしまう。そこは我々が来季も見据えた中で、より強くなっていかなければいけない、一番大きなところだと感じています。2失点目に関しては自分たちの自滅というか、気の緩みと言ってしまえばそこまでですが、やはりホイッスルが鳴るまでプレーをやめない、切らないのは当然の話で、そこに対する非常に大きな反省点があります。 それ以外のところではまずまずやれたと思いますが、我々のボール保持、我々がやりたいこと、その最優先であるゴールからの逆算という部分が、特に前半は非常に乏しかったのが非常に反省すべきところで、また次に向けて選手たちと改善していかなければならないと思います。 後半に関しては選手交代していく中で、より点を取りに行く強い気持ちを少なからず見せられたことは、選手たちがよくやってくれたと思いますが、やはり最後のところ、決めるべきところを決めるという、最後のところをより質を高めていけるよう、また準備期間は短いですが、個人個人の意識も含めて高めていけるようにやっていきたいと思います。 長崎さんが非常に見事なゲームマネジメントをされて、その辺りも我々の反省点です。 そして最後に、ホームゲームで毎回、最後の最後までヴェルディのためにヴェルディの勝利を願い、祈って応援してくれているファン・サポーターの方に勝利というものを届けられなかったことは申し訳なく思います。まさに横段幕に掲げられている言葉の通り、我々は来季を見据えてのスタートを切っていますし、来季さらに良いサッカーをして勝ち切れるチームになるために、また次のアウェイの試合に向けて努力していきたい。そしてファン・サポーターの方にたくさんの恩返しができるように、また選手たちと努力していきたいと思います。

プロデビューとなった馬場選手に対する評価を聞かせてください。
Jリーグのデビュー戦ということで緊張感があったと思いますが、まずまずやってくれたと思います。また、次に向けてさらに(馬場)晴也自身のパフォーマンスを上げていけるように、また前向きに取り組んでいってほしいと思います。

11試合ぶりの先発起用となった新井選手の起用の意図を聞かせてください。
新井瑞希に関しては相手の右サイド(毎熊選手)、非常に攻撃面でストロングを持った選手ですが、フォワードからコンバートしている選手というところも考えてより前に運べて仕掛けられる選手、我々の左サイドに優位性をもたらしたいという部分で瑞希を起用しました。もちろん、彼のこれまでの前向きなトレーニングに取り組む姿勢、最近のパフォーマンスを踏まえたものですが、狙いはそこでした。

後半に佐藤選手と新井選手を下げて井出選手、山下選手を投入して左サイドを入れ替える形となった狙いを聞かせてください。
後半に向けての選手交代に関しては我々の左サイドが思ったほど優位性を得られなかったこと。そして、一番の問題は我々がボールを保持していく中で全く背後を狙えなかったというところの意味も込めて左サイドの選手を入れ替えました。

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選手コメント

DF35馬場 晴也

プロデビュー戦にどんな気持ちで臨みましたか?
チームの勝利に貢献できるプレーをしようと思って試合に臨みましたが、自分では0点に近いようなパフォーマンスだったので悔しさが残ります。スタメンを聞いたのは昨日の段階で、そうなりそうな感じだと思っていました。

試合を振り返ってください。
もっと自分が攻撃の起点として、背後へのボールなどを効果的に出せれば、前半はもっと攻撃のチャンスが増えていたと思います。

最初の失点の場面では自分のところで撥ね返したかったという感覚でしょうか?
はい。入ってくるのは分かっていたので、もっと身体をぶつけていれば少しでも相手がやりにくい形でのヘディングになっていたと思います。

プロの試合を戦ってみた率直な感想を聞かせてください。
球際の部分だったりは今までユースでやってきたのと全然違うので、もっと強く意識を持ってやっていかなければいけないと感じました。失点の部分はふたつとも自分が絡んでしまったので、本当に失点に絡まないように、1失点目のところは身体をぶつけて、2失点目ではもっと相手のシュートに対して寄せていく部分など、改善すべき部分がたくさんあります。チームは明日から練習があるので、これからの一日一日を大事にしていきたいです。

昨年10月に大きなケガを経験した中で公式戦のピッチに戻ってきた感想を聞かせてください。
10月にケガをしてしまい、本当にトレーナーやドクターの方が付きっきりでケアをしてくれて家族も支えになってくれていたので、本当にスタッフやチームメイトへの感謝の気持ちを持ってプレーしました。リハビリをしている中で同期がデビューしていく中で悔しさもありましたが、そこでメンタルが折れずに続けてこられたことで今があると思います。

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MF14森田 晃樹

試合を振り返ってください。
前半の中盤くらいで2失点してしまって、それから4-4-2でブロックを組んでくる相手に対して攻め切れなかったという印象です。

前半は左サイドが上手く機能していなかった印象ですが?
最初にプランを持って入るんですけど、それと相手が違う動きをしてきた時に自分たちの対応力が足りなかったと思います。(新井)瑞希君がサイドに張っていましたが、そこにボールを入れる形のプランでしたが、そこがあまり上手くいかなかったです。自分のところでもう少し相手のサイドハーフの選手が出てきたスペースをもっと有効に使えればよかったのかなと思います。

前半と後半で攻め方を変えた部分はありましたか?
後半は相手が2点リードの状況であまり攻めて来ずにしっかりしたブロックを組んでくる中で、なかなかバイタルエリアに入っていけなかったです。相手をもっと揺さぶって、逆サイドのスペースを狙うことを意識していました。

ポストゾーンを突いていく形の仕掛けを見せた中で点を取るために最後の質以外に必要な部分はありますか?
最後の質だけではなく、相手の選手の立ち位置や状況もあるので、精度も要因ではありますが、そこにボールを出す判断を間違えてしまえば、精度云々ではないので、状況に応じて判断をしっかりとしなければならないと思います。

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MF11井出 遥也

試合を振り返ってください。
前半に関しては相手がセットプレーで点を取り、その後の2失点目の対応のところに関しては自分たちの少しスイッチが切れてしまった影響があったと思います。後半に関しては自分たちに決定機もありましたし、相手もそこまで攻撃の回数は多くなかったです。ただ、こういう上位相手に自分たちがどこまでやれるかという部分で、相手の球際などは試合を通して自分たちよりも上だったのかなと感じています。

前半の飲水タイム前までに関してはイーブンに近い状況だったと思いますが?
ボールの動かし方に関してはハーフラインを越えられていましたし、そこからどういうふうに入っていくかという部分に関してはチームとしてできたところとできなかったところがあったと思います。そこまでのボールの循環に関してはここ最近の試合に比べて悪くなかったと思います。ただ、相手としては1点目、2点目と奪ってそこまで出る必要がない中で4-4-2のブロックを組んでいましたが、その相手に対してゴールという結果を残せなかったことは課題です。

前半ラストプレーの決定機で1点を返すことができれば、またひとつ展開も変わっていたと思いますが?
自分はアップでよく見ていませんでしたが、そういうところもそうですし、自分の決定機を含めて最後の決定力という部分は相手が上でした。相手は前半に関してあの2発しかチャンスはなかったと思いますし、後半もあまり決定機は多くなかったと思います。そこで決め切る力があるのが、上位にいる理由だと思っています。

2点を追う展開の中でハーフタイム明けの投入になりましたが、監督からどんな指示がありましたか?
0-2でしたし、自分たちは後半3点を取ることを考えて入りました。相手が2点取っている状況でブロックを組み、ほぼハーフコートゲームに近い形の中で、どう相手を引き出してゴール前に入っていくかというところに関しては何度か自分たちの狙い通りの形を出せたと思います。それをどう結果に繋げるか、最後のところまで持っていくところは前半になかったところですが、それを前半から出すこと、最後のところで決め切るところの差は感じています。

後半追いかける展開の中で端戸選手のアクシデントはプランに影響を与えたと思いますが?
もちろん、(端戸)仁君がこのチームにとって重要な存在であり、このチームで最も重要なポジションを務めています。そういう意味でチームに最も影響を与えている選手が後半立ち上がりにああいう感じでピッチを離れてしまいましたが、永井さんも言っているようにこのサッカーは誰が入っても同じプレーができるのが自分たちの強みだと考えています。人によって少しずつ形は変わりますが、(井上)潮音が代わって入った中でもチャンスは作れていましたし、より潮音が自由にプレーする中で全員がそこを埋めるような意識でやっていました。

後半は相手が完全に引いた中で間にボールを入れるところまでは行きましたが、そこからの崩しに苦戦していた印象ですが?
今日だけでなく町田、千葉戦を含めてここ最近は同じフォーメーション、同じ守り方をしてくる相手に対して、自分たちは勝てていないですし、修正が必要なところはあります。そこは中で選手同士話したりした中では立ち位置や距離感の部分で自分たちらしいやり方ができていないと感じています。個人的に思うのは4-4-2の相手に対して、自分たちが点を取りに行く中で、少し全員が前に入り過ぎているというか、ポジションが重なってしまう場面が多いというのは、個人としても周りと話し合っていても感じています。相手をどう引き出すかという前に選手同士が被る場面が気になるところです。

個人としては試合終盤に大きな決定機がありましたが?
ワカ君(若狭)から良いボールが来ましたし、個人的にも自分がフリーだということを分かっていたので、しっかり決め切るべきでした。あれを決められないのは力不足だと思います。そこは自分の責任です。

昇格の可能性が潰えて以降、自分たちのサッカーを追求している中でここ最近の試合では少し窮屈にプレーしているように見受けられますが?
昇格がなくなったとか、そこは関係なくてヴェルディを支えてくれている人たちのために勝とうという思いで戦うことは普段のミーティングの中から言われていることですし、選手たちもチームのために勝ちたいというモチベーションで戦っています。その中でゲームに関しては選手間での距離感、今までであればいてほしいところにいたところがいなかったりなど、ちょっとした立ち位置のズレは感じています。そういう細かい立ち位置、距離感はピッチの中で修正できると思いますし、そこは自分たちの一番の強みでもあるので、次の松本戦、ホームの水戸戦と残り2試合ですが、自分たちが来季に向けて積み上げていくところを結果でファン・サポーターに応えたいと思います。

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