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MATCH試合情報

2020明治安田生命J2リーグ 第1節 - 徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

いよいよ新しいシーズンの幕開けを迎えた。2シーズン連続でプレーオフに進出し、一昨シーズンに目前で逃したJ1昇格をつかむべく挑んだ2019シーズンだったが、シーズン途中の監督交代などもあって苦しい戦いを強いられた。

 

リベンジに臨む2020シーズン、クラブは昨季最後の4か月を指揮した永井秀樹監督にシーズン頭からチームを託し、始動時からキャンプを通じてみっちりとスタイルの落とし込みを続けてきた。そして迎えた開幕戦。相手は、昨季までチームの主力として活躍した上福元直人や梶川諒太が移籍した徳島ヴォルティス。昨季はプレーオフでJ1チームとの決定戦まで駒を進めた実力のあるチームと相まみえた。

 

お互いにボールを保持して攻撃的なスタイルを志向するチーム同士の戦いは、様子見の序盤を過ぎると徐々にヴェルディにボールが収まりはじめる。カウンター気味に逆襲を食らってフィニッシュに至る場面もあったが、その後、13分にはレアンドロと大久保嘉人の連携からチャンスメイク。大久保が放った強烈なシュートは相手GKの好守に阻まれる。波状攻撃に出たチームは、セカンドボールを拾った相手に大久保がチェイスしてボールを奪い返すと、そのままゴール前へクロスを送り込む。これはわずかにレアンドロに届かなかったが、折り返したクロスに飛び込んだクレビーニョがゴール目前でヘディングシュートを放つ。しかし、これも再び相手GKの好守に阻まれた。

 

このままボールも持ちながらチャンスを作り続ける展開を期待したが、試合は思わぬ展開で動く。33分、相手のチェイスを剥がして数的優位を作ろうとしたところでボールを奪われてカウンターを受けると、1対1の場面で一度は柴崎貴広がセービングしたものの、こぼれ球を難なくプッシュされて先制を許す。37分にも同様にミスが絡んで逆襲を受け、同じように一度は柴崎がシュートストップするものの、こぼれ球を詰められて追加点を許した。前半終了間際には最終ラインの背後を突かれて抜け出されるが、飛び出し過ぎずに我慢した柴崎が相手FWのシュートをストップして2点差のまま折り返した。

 

反撃に出たい後半も高い位置でボールを動かし、深い位置まで侵入するものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。56分には、コーナーキックのチャンスでボールをクリアされると、そのこぼれ球を相手に先に拾われてカウンターを食らい、難なく3点目を献上してしまう。反撃の火を消したくないチームは、後半から投入された河野広貴にボールを集め、早いテンポでボールを動かして相手を押し込んでいく。さらに井出遥也を入れて中盤の構成力を高めていく。79分には河野のドリブルからゴール前でフリーキックを得ると、クレビーニョが強烈なシュートでゴールを狙うが、これは相手GKにかき出された。

 

終盤にはスピードが武器の山下諒也をプロデビューさせてリトリートし始めた徳島の打開を試みる。しかし、ボールを持ちながらもなかなかフィニッシュへの糸口はつかめないまま、ゴール前へのクロスも合わずにノーゴールでタイムアップを迎えた。

 

勝負事に『たら・れば』は禁物だが、前半序盤に立て続けに作ったチャンスを決め切ることで、試合の内容や展開は大きく変わった可能性がある。ただし、その後に自分たちから崩れてしまったことで、序盤に作った場面もどうしても霞んでしまう。支配率、パス本数は相手を大きく上回ったという事実を踏まえ、90分を通して自分たちから崩れることなく、チャンスを作り続けられるようにクオリティを高めていく必要がある。

 

支えてくれる方々のためにも、3月1日に迎えるホーム開幕戦では、徳島で喫した悔しさの分も上乗せした歓喜を届けたい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
キャンプから今シーズンに向けて準備してきたものを、立ち上がりの20分ぐらいまでは少し出せたのかなと思います。しっかりと積み重ねていく中で立ち位置などの部分で自分たちがやりたいサッカーから遠ざかってしまったという感じです。開幕戦ということもあり独特の緊張感もあった中、さらにアウェイの徳島まで来てくれた我々のファン・サポーターの皆さまに喜んでもらえるようなサッカーができなかったことが非常に残念です。そうは言いましても、すぐにホーム開幕に向けてポジショニングの修正を含めてしっかりと時間を割いてやっていきたいと思います。

2点のビハインドを受けて、後半から澤井選手に代えて河野選手を投入した戦術的な意図を聞かせてください。
より点を取りに行くという形の中で、後ろをハッキリと3枚に変えるという判断をしました。(河野)広貴に関しては前の方でアクセントになってくれる選手なので、真ん中にレアンドロと広貴、大久保選手の3人をなるべく近くに置くという意図でした。

ミス絡みではありましたが、失点から全体が崩れる展開になった中で守備の一番の問題点を聞かせてください。
できるだけ早くハーフラインを越えていくことが、我々にとって最も重要なところですが、ビルドアップの場面などでもう少しスムーズに越えていくことが一番の改善点だと思います。もちろん、最後の失点のところに関しては守備の問題が思いつくかもしれませんが、それよりも失い方の悪さが非常に気になるところで、そこは修正していきたいと思います。失い方が悪いので、切り替えのところでの最初のプレッシャーもかかりにくいですし、2人目、3人目も瞬時にポジションを抑えるという部分では、我々は数的優位でボールを進めていく中で悪い失い方をしてしまうと、こういう状況が起こってしまう。まずは悪い失い方をしないという部分は修正したいです。

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選手コメント

FW 13大久保 嘉人

ヴェルディデビュー戦を振り返ってください。
最初の立ち上がりは良かったんですが、あれが90分間ずっと続くわけはないので、相手に1点入ってから一気に崩れてしまったという点でチームとしての甘さがあったと思います。前線から見ていてあれだけ簡単にゴールを決められてしまうのは問題です。ただ、まだ1試合を戦っただけですし、その問題を練習からもっと厳しく言い合うというか、実際にプレーをするのは選手なので、言い合ってもっとやり易いやり方を伝えあっていかないと成長はないので、しっかりと準備したいです。ただ、このチームはここから間違いなく成長していきますし、本当に色んなことが無意識にできるようになれば、間違いなくみんなが楽しく良いサッカーができると思います。そういう意味で今日の負けを良い勉強になったと次に繋げていきたいです。

ミス絡みで連続失点するまでは自分たちのやりたいサッカーを見せられた場面もありましたが。
間違いなく自分たちの流れでした。ただ、行く時、行かない時の区別がこのチームはできていないと思っています。そこは練習試合を通じて感じていました。落ち着かせる時は落ち着かせる。そして、相手を走らせる。そういった揺さぶりがなければ、相手の守備は崩れません。それは練習からすり合わせてやっていきたいです。それは間違いなくできると思っています。焦らずにやっていくことが大事です。

試合中のプレーに関して藤田選手に試合後指導していたようですが。
最後のところで自分が打てそうな場面でジョエルはまるで子供が蹴るような弱いボールを入れてきました。あれではチャンスが潰れてしまいます。彼は分かっていたけど、ひとつもダッシュをしない。パススピードが子供のようだったと伝えました。自分にとってあの場面は風上でもあり、シュートを打てば入ると思っていました。その中でずっとジョエルには自分にパスを出せと伝えていました。その時にあんなボールが来たので怒りました。あそこは自分がミスしてしまうようなシュート性のボールを入れれば、僕はきっちり止めます。ただ、ああいう弱いボールではディフェンスに寄せられてしまいますし、試合を通して見受けられる部分だったので最後に強く伝えました。ただ、ジョエルはまだ18歳ですし、これから成長していきます。だからこそどんどんと伝えていきたいです。自分の中では期待の若手なので今後も言いますよ。

チャレンジしないミスが一番ダメですか。
そうですね。わざとスペースを空けているのに入ってこないとか、チャンスを作っているのにチャンスにならないのは判断の問題があります。もちろん、100パーセントできないことですが、5回に1回はできなければならないです。そこが1点取れるか取れないかの世界なので。それを伝えています。去年はボールを回し倒したけどシュートに繋がらなかったというチームの課題を、今日僕はこの試合で感じました。

失点後のバタバタぶりは大きな課題です。
やっぱり激しく行かなければいけないところは行かないとダメです。簡単にスルスルと行かれてしまう形が続いているので、そういう細かい部分がチームに足りていないです。相手にヴェルディ嫌だなと思わせるようにしなければならないです。今のサッカーは面白いし、魅力的なのでそれを実現するためにそういう基本的なことをしっかりと突き詰めなければならないと思います。

攻撃面でも前がかりになり過ぎる面が見えましたが。
落ち着けるように言っているのですが、どうしても急いでしまう部分があります。ゴール前に持って行けば相手は中央を固めてくるので、そこでのディフェンスとの駆け引きをもっと楽しまないとゴールは生まれません。その時に相手のプレッシャーを感じていて急いで攻めてしまうと、絶対に得点は生まれません。仮に生まれるにしてもたまたまでしか決まらないと思います。このサッカーをするうえでそういった駆け引きを楽しむことが大切です。

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DF 6高橋 祥平

ヴェルディ復帰戦を振り返ってください。
失点の仕方が悪かったです。そこまでの流れは良かったですが、最初の1点目、続けてすぐに2点目と簡単にやられてしまい、ビルドアップのところでミスが出てしまったことは良くないところでした。

1失点目は相手をかわそうとしたボールタッチが大きくなってしまったという感覚ですか。
そうですね。ただ、あんな場所でリスクを冒す必要はなかったと反省しています。1失点目、2失点目でチームとして変わってしまったところがあったので、個人的にチームに迷惑をかけてしまったと思います。

後半は3バックに変更して押し返そうという流れで相手のカウンターから失点となりました。
リスクを冒して攻撃に出て行くという部分で後ろはもっと準備しなければならないと思います。カウンターから3失点してしまうのはおかしいと思うので、カウンターに繋がる変なミスをしないという基本的な部分から変えていかなければならないです。

ビルドアップの苦戦の原因をどのように考えていますか。
相手が思ったよりも前から来なかったぶん、中盤から前に相手のディフェンスが多く出しどころを見つけることができなかった印象があります。何となくやっている間に少しずつ自信を失っていった部分もありました。選手がもっと考えなければならないと思いますし、このサッカーが完成できれば、ずっと相手にボールを渡さずに攻撃し続けることができます。そこは後ろの選手を含めてやり方を考えるとともに、もっとサッカーに集中しないといけないと思います。

失点に繋がった部分はありますが、個人として局面を打開しようとする積極的な姿勢は出ていたと思いますが。
ディフェンスのポジションでは考える時間があったので、もっと後ろからアイデアを与えるようなパスを出していかないといけないと思いますし、そこでもっと存在感を出して行かなければならないです。

難易度が高いサッカーに取り組む中、プレシーズンから失点が重なっている点は大きな課題のひとつだと思いますが。
そこは良くない傾向です。失点してしまうというのは何かしらかの原因があると思うので、そこは全員で話し合っていきたいです。

開幕戦を落とした中でここから続くホームゲーム連戦の重要度が高まります。
とりあえず、まずはチームとして1勝がほしいので次のホーム開幕戦は絶対に勝って今後に繋げていきたいです。

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MF 11 井出 遥也

ヴェルディデビュー戦を振り返ってください。
今日に関しては3バックの左での起用でした。負けている状況でしたし攻めている状況だったので、3枚といっても変則的な3枚でしたし、自分があそこからボールを運んでいくシーンもありましたが、全体的にその位置が低すぎたというか、ボールを動かすところでもう少し相手を押し込めるところまで持って行ければ良かったですが、そこをどう前に運んでいくかを意識してやっていました。まだ、自分自身復帰して日が浅くチームの戦術も理解しないといけないですし、個人のコンディションを上げていくことが最優先なので、そこは意識して練習から取り組んでいきたいと思います。

ミス絡みで連続失点するまでは自分たちのやりたいサッカーを見せられた場面もありましたが。
自分たちが積み上げてきたものを開幕戦で出すためにやっていましたし、失点してからは少し悪いボールの獲られ方であったり、失ってはいけない場所でミスをしてカウンターを浴びる場面が多かった試合でした。ただ、攻撃の場面ではチームとして狙っていた形が出たシーンもあったので、そこは次の試合に向けて課題が出た試合だったと思います。後半は少しフォーメーションが変わった部分もありますし、もう一度自分たちがやろうとしているサッカーをするために振り返って来週しっかりとやっていきたいです。

ボールの奪われ方の悪さに関して立ち位置のミスが一番の要因でしょうか。
技術的な問題もありましたが、自分たちの戦術や立ち位置の中でいなければならない場所に選手がいない状況など、様々な部分が重なってのミスだったと思います。自分たちはできるだけ相手のコートに押し込みたいというふうにやっていますし、少し失い方が悪くなってしまうと、カウンターは相手が狙っている部分でもあるので、そこは改善できると思いますし、今まで積み上げてきたものをやれればと思います。開幕戦を落としてしまいましたが、自分たちがやれることはひとつですし、積み上げていくものを重ねて試合で出せればと思っています。

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FW 48山下 諒也

ヴェルディデビュー戦を振り返ってください。
難しい時間帯での投入となりましたが、自分のやることはハッキリしていました。その中で自分の得意なプレーを出していくだけだと考えていました。

右のウイングバックで相手の背後を狙う意識は出ていたと思います。
いつも練習ではワイドストライカーなど色々なポジションでプレーさせてもらっている中で常に背後を狙っていくように指示を受けています。あとはタイミングや動きの質など課題は多くありますが、まずは意識からしっかりと持って背後に飛び出すプレーを積極的にやろうとしています。

1対1で互角以上に渡り合い、試合終盤には惜しいクロスもありました。
それが自分の特長だと思っているので、そこで負けてしまうとプロとしてやっていけないと思うので、その特長に関しては積極的に出していきたいです。

自分の中でデビュー戦のイメージを持っていた中で今日の展開はいかがでしたか。
デビュー戦にそれほどこだわりは持っていなくて、個人的にはどれだけヴェルディのためにプレーできるかが大事だと思っているので、一応デビュー戦にはなりましたが、今後もヴェルディのために戦っていきたいです。

プレシーズンの段階でJ1の強豪チームとも対戦していますが、今日の相手に対しても臆せず戦えたという印象ですか。
キャンプの段階から自分がそういう相手に対して十分にやれるという手応えを感じていたので、そこは自信を持ってピッチに入ることができました。

短い出場時間でしたが、プレーしていて感じた個人的な課題を聞かせてください。
今日は途中からのプレーでしたが、スタートからプレーする際にチームとしてすべきこと、やるべきことをもっと理解してスタートから出ても自分の力を発揮できるようにしていきたいと思います。

ミス絡みで連続失点するまでは自分たちのやりたいサッカーを見せられた場面もありましたが。
みんながしっかりと個々が高い意識を持って練習にも取り組んでいますし、今日はそれが結果には結びつきませんでしたが、やろうとしていることは間違っていないと思っているのでこれをブレることなく継続していきたいと思います。

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