NEWSニュース
NEWSニュース
明日(6/21)のセレッソ大阪戦に向けて、城福監督が6/19にメディアの取材に応じました。そのダイジェストをお届けします。
―柏レイソルに連敗した流れを断ち切るためにどのようなマネジメントをしてきましたか?
それぞれの試合で内容が違うのですが、特に第3戦のこの前のリーグ戦はルヴァンカップのそれとは違ったと思っています。ただ、我々がペナルティエリアに入られる回数が柏戦は多かった。昨シーズンや今シーズンのこれまでは少ないようなやり方をチームでしていました。相手陣からプレッシャーをかけ、ラインを上げてプッシュアップして、できるだけゴールから遠ざけたり、ボックスアウトしてペナルティエリアに入らせない。この数字は非常にいい数字を示していました。そこが我々の生命線でした。それはディフェンスラインだけではなくて、全体の意識の高い守備があってボックスの中に入らせないことを成し得る。そこの生命線のところが(柏戦では)崩れていたことが一番の反省点です。攻撃のところはいろいろなデータがあるのですが、相手陣でサッカーをしている時間は我々の方が長かったです。自陣もトータルすると50%と少し柏さんですが、実際に相手陣でサッカーをした割合は、10%近く我々の方が多かったです。そこは(ルヴァンカップでの対戦時とは)違うところでした。なぜそれが成し得たのかというところと、そこからどうやって得点を奪うのかというところ。ここは継続するものと、もう一歩踏み込まなければいけないところ。それは選手を代えることなのか、選手の特徴をみんなが意識することなのか。加えてペナルティエリアへの被侵入数はトップレベルにならない限り、Jリーグの中で中位や下位のレベルを示しているようでは、とてもではないですけどリーグでは戦えないです。もう一度全員がペナルティエリアに入れない意識の高さを呼び戻さないといけないと思います。
―攻撃で外回りだけにならず、得点を奪うためにどうバランスを取っていきたいですか?
もちろん我々が大事にしているゾーンを狙ったり、クロスの時にどこを狙うか。これは継続したいですし強化していきたいです。実際に川﨑修平や福田湧矢だったり木村勇大もしかり、決めなければいけないというか、そこで枠に行かないというようなシーンがいくつかあるので、ここは形としていい形を作ってシュートまでいったのですが、枠を捉えるというのは辛抱強く。これが今の我々の質だと思いますので、その回数を増やすことと、一振りが枠に届いてネットを揺らせるようなクオリティは辛抱強くチームとして今年もやりたいです。
あともう一つは、私たちがこだわっているエリアへの崩し方は多いので、あとはクロスの入り方です。入りがコンマ5秒反応が遅いので、一番怖いところに来れていない。翁長(聖)のクロスはそこにボールを供給しているのだけれど逆に靴一足分届かなかったり。つまるところ遅いです。そこの反応を含めて質だと思いますので、ボールを供給するところと受けるところの質は両方上げていかないといけないと思います。
―前節では綱島悠斗選手をセンターバックの真ん中で起用しました。狙いを教えてください。
我々がハイラインでやるということは後ろのスペースにリスクがあります。あるいは、前から人を掴みに行くということは、後ろの選手が相手のワントップとマンマークの状態で周囲に仲間がいないということが起こり得ます。その中でディフェンダーの強さや粘り強さ、慎重さというところ、強さだけではなくて判断の部分も彼には養ってほしいと思っています。何よりも両足のフィードです。我々が「へそ」を使いながらももうひとつ奥、あるいは奥を見ながらビルドアップできれば、へそを使うところ、一発で一番深いところなどいろいろなバリエーションを仕掛けられる。それにはボランチ含めて周りの選手のポジションやアングル、一番頂点の選手の反応が非常に重要なのですが、彼はコースさえあれば出せるので期待したいです。
―今のセレッソ大阪の印象を聞かせてください。
個のスキルの高さは、我々が対戦した中で3本の指に入るくらい高いです。前線に前節で言えば4人の外国籍選手がいて、ランニングで剥がせるくらいのスピードがあって、オフ・ザ・ボールの動きも非常に巧みで、そこに供給できる日本人選手がいます。そういう意味では、足元もあるし裏もあるという、非常に厄介な攻撃をします。クロスの入り方も巧みというか、ラファエル ハットン選手は実績を持っているからこそセレッソ大阪という大きなクラブに加入するのだと思いますが、彼のゴール前の駆け引きはJリーグの中でも非常に高いレベルにあると思います。クロスだけではなく足元もそうですが、オン・ザ・ボールの時だけを警戒してはいけないですし、個だけでオフ・ザ・ボールの動きを対応できるわけでもないので、そこはチーム全体でコンパクトを意識しなければ、ルーカス フェルナンデス選手もチアゴ アンドラーデ選手も非常にレベルの高い選手なのでチーム全体で対応していきたいです。
▼Next Game
明治安田J1リーグ 第21節
6月21日(土)18:30キックオフ
ヨドコウ桜スタジアム
セレッソ大阪 vs 東京ヴェルディ