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2026.10.10 ヴェルディ

相馬直樹 監督就任会見


10月9日(金)、東京ヴェルディクラブハウスにて相馬直樹 監督の就任会見を行いました。
会見には、代表取締役社長 中村考昭、代表取締役副社長 栗田大輔、強化部長 江尻篤彦、監督 相馬直樹が登壇しました。


■江尻篤彦 強化部長 経緯のご説明
お集まりいただきありがとうございます。私より相馬監督就任の経緯をお話しさせていただきます。我々はJリーグ8戦で、4分4敗勝点4、得点4、失点12、得失点がマイナス8という現状です。J1リーグで19位、60クラブの中でまだ1勝できていないのは我々のクラブだけです。そういう現状を重く受け止めています。このJ1リーグを生き抜くということは、当然私自身も監督経験がありますし、Jリーグでコーチもしています。今は決して簡単な状況ではないということを痛感しております。これはひとえに私のマネジメントの至らなさということで、重くこの現実・状況を受け止めております。ただ、やはりチームは前を向いて進まなければいけません。その中での大きな決断をこのタイミングいたしました。

そうは言いながらも、残り30試合。どういうような戦い方を我々はしないといけないかということを考えた時に、もう一度我々のヴェルディらしさというものがどんなものなのかを考えました

守備ではアグレッシブに、相手を待つ構えた守備ではなくて、積極的にボールを奪いに行く。前線の選手が1度ではなく2度、3度ボールを追って、最後は身を投げ出して体に当てて相手の前進を阻止する。それが我々が2024年、2025年、百年構想リーグでやってきたサッカーだと思います。中盤のゾーンでは、ボールホルダーがしっかりボールに制限をかけ、アグレッシブにディフェンスラインを押し上げコンパクトなフィールドを形成し、ボールホルダーに対してファーストディフェンダーがしっかりボールの制限をする。コンパクトだからこそ、次に入ってくるところを狙える。コンパクトだからこそ、相手が背後を突いてくる。それに対してしっかり予測をして、ディフェンスラインの個の判断でラインを下げて対応する。その後ろにはゴールキーパーもいる。そういうサッカーだったと思います。

攻撃ではなるべく高い位置でボールを奪い、相手の守備が整う前にシュートまで持っていく。その回数を多くするというのが我々のサッカーです。当然、ゴールキーパーから今の時代はしっかりつなぐというのもそうなのですが、いかに相手の狙いの矢印を折って、長いボールを入れたボールに対して、チーム全体がそのボールに対して意識をしている、立ち位置がしっかりしているから、そのセカンドボールを拾える。良い時はやっぱりそういうサッカーを攻守にわたって、選手の距離感と戦い方の矢印が一致し、特に相手のゴールに向かうという形が、我々のサッカーだったと思います。もう一度そのサッカーを思い起こさせて、我々が今この厳しい状況を打破するには、そこに立ち返らなければいけないという判断をしたということが経緯です。

そして、このたび相馬監督に来ていただいた、大きなジャッジは、我々がやってきたサッカーを継承していただけるのではないか。それは私も相馬監督と監督時代に対戦した時に、縦横圧縮したコンパクトなフィールドで、相手にボールがある時には積極的にボールを奪いに行く。シンプルに奪ったボールをペナルティエリア周辺のニアゾーンに積極的に走り込んで、そこをシンプルに使う。ワンタッチクロスで逆サイドから入ってくる。チームがそういう方向性が定まっていれば、ペナルティエリアにも必然的に人数が多くかかる。そうするとゴールの確率が高まる。守備ではコンパクトなシステムを形成することによって、相手の良さを最大限に出させず、自分たちのリズムで攻守にわたってやっていったサッカーを見ていて、今のヴェルディに合っているのではないかというような決断をし、今回相馬監督にお声かけをいたしました。大まかにはそういう経緯です。

ここまで作り上げていただいた前任者の城福さんには最大限のリスペクトがあります。ここがなければ今のヴェルディはなかったと思います。そこも合わせて皆さんに伝えさせていただきたいと思います。相馬監督にバトンが渡りましたけど、そういう理想としているサッカーと現実、難しいというのもよく私もわかっています。監督を変えたからといってそんなに簡単に相乗効果があるかというと、今の難しいチーム状況もわかっています。ただ、相馬さんに長い時間を託して、チームを今年だけではなく、残留という目標だけではなく、それプラスアルファの中長期の未来。ヴェルディがこういうクラブになっていきたいというところもお話しさせていただいて、そこに共感していただけたのではないかというふうに思っています。

本当に今このタイミングで相馬さんが決断するということは、ある意味で火中の栗を拾うというような状況ですし、よく判断していただけたなというふうに思っています。監督だけではなくて、我々強化部も、今日ここに役員2人もいますが、クラブ全体で相馬監督、選手、今いる現場のコーチングスタッフ、メディカル、マネージャー、エキップ、現場に関わるスタッフを我々がしっかりサポートして、これは事業側もそうですけど、今の局面をクラブ一体として切り抜けたいというふうに思っています。


■相馬直樹 監督ご挨拶
お集まりいただきありがとうございます。(メディアの)みなさんの先にいる、ヴェルディの多くのファン・サポーターのみなさま、ヴェルディに関わる、愛してくれている、そういう方々にまず「はじめまして」と(伝えたいです)。でも、これは「はじめまして」ではなくて、実は『ただいま』になります。そういった意味ですごく縁も感じています。本当にこの歴史ある素晴らしいクラブで指揮を執る、本当にそのことを非常に嬉しく思っています。今、強化部長の江尻さんの方から話がありました通りではあります。クラブが向かっていくビジョンを野心的だというふうに思っています。そこに賛同させていただきました。(ビジョンに向かっていくことを)やるのだとしたらもう逃げられないなと思っています。自分としては、志向するところというものがきちんとあった中で、あとは選手たちのハートに火をつける。彼らは無限の可能性を持っています。やはりその力を最大限に引き出しながら、今まず目の前のところで少しでも局面を変えていって、その先にたどり着けるところ。少しでも上を目指したところに行けるように、ここからやっていきたいなと思っています。よろしくお願いいたします。

■相馬監督 質疑応答ダイジェスト
―久々に戻ったクラブハウスの印象を聞かせてください。
クラブハウス。やっぱりいろいろなことが多少変わっているところも当然ありますが、それこそ選手がまだいるので、ロッカーはあまり通っていないのですが、そこも含めて非常に懐かしいなと思うところはあります。ただ、覚えていないことも多いなとも感じています。選手の時に全部で3クラブでプレーさせていただいた中で、鹿島と川崎Fは監督をさせていただきました。その中でJ1で戦ったという形になるのですが、最後にまたこうして古巣のクラブから声がかかるということは、すごく幸せなことだと自分では思っています。

―目指すべきサッカーを教えてください。
もうすぐ試合があります。相手のことも当然ありますし、自分たちがボールと一緒にプレーするということ。前へのベクトルをしっかりと持ち続けられること。ここがまず一番大事な要素になってくると思います。それを3(バック)であっても4(バック)であっても表現することは可能だと思っています。そういった意味では、どちらも準備していきたいなと思っています。ただ時間が短い中なので、すぐどうこうするというのも、それはまた一考するべきところがあると思います。今日初めてプレーぶりを見たというのも当然ありますので、そこも含めてというところになると思います。

―中村忠コーチが相馬監督と同じく新たに就任しました。
ミニラ(中村忠コーチ)は、それこそ(日本代表時代に)ポジションが一緒という中でしたけど、僕は人間的にも彼のことを信頼できると思っています。彼と話をした時にやっぱりミニラにはヴェルディの血(DNA)が流れている。今このヴェルディが一番苦しい時に一緒にやれるのは嬉しいというような話をしてもらったので、もうすごく心強いというふうに思っています。

―就任リリースのコメント「NO LIMIT!」に込めた意味を聞かせてください。
言葉にすることは難しいかもしれないですが、思いとしては「選手に限界を作るな」ということ。やはり「無理」からスタートする、できない理由から探し始めたら、それは良いチームにはならないと思いますし、絶対に成長できないと思います。そこは当然許されないです。反対に僕も監督として、それこそベテランと言われるところにも入っているというふうに思います。そういった中で言えば、自分自身に対しても限界を作らない。変わらない部分だけではなくて、新しいものを僕の中でも取り入れたいです。そこで少し自分としては痛い思いというか、もしかしたら少し自分の信念を変えないといけないところもあるかもしれないですが、その中で「これは絶対なし」という、そういう領域を作ってしまうと、そこにもう理由が逃げていってしまうと思いますので、その逃げないというところも含めて、自分に対しても、「NO LIMIT!」という言葉をコメントに入れさせてもらいました。どれぐらい選手たちが感じてくれているかはわからないですけど、ただすごく今日のトレーニングを見ても、やろうとしてくれているというのは本当に感じています。ただ、やろうとするだけでできるかはまた別の話なので、ここをより近づけていけるようにしていきたいなと思っています。

―就任初戦の広島戦に向けて意気込みをお願いいたします。
準備するまで非常に短い中ですけど、エネルギーのある戦いをして、結果を当然取れるようにしたいと思います。まずはその姿を少なくともピッチの上で見せられるようにしたい。その上で勝ちをもぎ取れるように全力を尽くしたいというふうに思います。

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