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2016.11.12

『OBRIGADO NAGAI』永井選手引退記者会見全文&メモリアルフォトアルバム

本日、試合後の味の素スタジアムで、永井秀樹選手の引退記者会見が行なわれました。
引退記念として、会見全文とメモリアルフォトアルバムを公開します。

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「試合後、遅くまで残っていただき、ありがとうございます。厳密に言うと、あと1試合残っていますが、ホーム最終戦ということで、クラブからありがたい舞台を用意していただき、本当に光栄に思いますし、本当に嬉しく思います。引退セレモニーでは、若い選手の手前、なるべく泣かないでおこうと思っていましたが、ちょっと我慢できずに泣いてしまいました。25年間を振り返ってみると、本当にJリーグ、そしてヴェルディとともに歩んできた幸せなサッカー人生だったと思います」

――現役引退後、ヴェルディのためにどんな仕事をしていきたいと思いますか?
「まだまだ具体的にはこれからの話になりますが、自分的には本当に良いサッカーを追及していきたい。まだまだ現役を引退しても、良いサッカーをするために勉強は必要だと思います。どういう立場になるかは分かりませんが、良いサッカーを追及し続けたいと思います。もちろん、それがヴェルディのためだったら嬉しいですし、Jリーグに育ててもらったというのもありますし、日本サッカーのために恩返しができればと思います」

――同席の羽生社長にお伺いしますが、永井選手にどんな役割を期待していますか?
「本人は知らないと言っていましたが、来年に向けてオファーを出しています。たぶん、その仕事をしてくれると思っています。ただ、今仕事をまっとうしているスタッフがいるので、具体的に何かはお答えすることができません。アドバイザーとかではなく、具体的にこの仕事をやってほしいと伝えています。将来的に、あとは本人が何を目指すかにもよりますが、指導者、あるいはGM職のような仕事もありますし、率直に言えば、私がいつまで社長をできるか分からないので、そういう人材も育てられれば、私も早く楽ができると思います。そういう意味では、これから色んな選択肢があると思います。できれば、数年後にヴェルディのトップチームで監督をやるような、そういう指導者になってくれればという思いはあります」

――ここ数年、引退のタイミングを考えていたと思いますが、今年決断した理由を聞かせてください。
「普通に年齢のことを考えると、1年1年が勝負ですし、特に今年に関しましては、2度のケガがあり、約8カ月ピッチに立てなかったことが、自分の考えるプロサッカー選手として、失格だなと思いますし、若い選手が一生懸命頑張っている中で、やはり8カ月ピッチに立てないというのは、そういう選手に対しても失礼というか、申し訳ない気持ちがありました。その辺から色々と考えて決断に至りました」

――最終的に決断した時期はいつでしたか?
「夏ぐらいでした。社長にお伝えしたのは、夏過ぎでした」

――あらためて若い選手に言ってきたこと。今後受け継いでほしいことを教えてください。
「僕たちが若い時とは時代も変わってきていますので、目指すところは本当に世界基準というところを第一に考えて、技術や判断力など、サッカーのスキルをJ2の中で通用するからいいではなく、本当に世界というものを常に意識しながら戦ってほしいと思います。まずはヴェルディに育ててもらった恩返しを皆きっちりして、まずはヴェルディをJリーグのチャンピオンチームにし、それから思う存分に世界へ飛び出して行ってほしいと思います」

――ご自身にとって今日の試合は特別なものだったと思いますが、ピッチに立った時はどんなことを考えていましたか?
「割と僕はメンタルがブレないと思ってきましたが、さすがに今日は色々と感慨深いものがあったり、最初のワンプレーがあり得ないパスミスだったので(笑)、一応僕も人間なんだなと思いました(笑)。本当に十分に逆転可能な状況だったので、起用してもらったにも関わらず、純粋に選手として申し訳なかったと思う試合でした」

――ここまで現役を長く続けた理由についてどう考えていますか?
「単純に長くやれたのは、サッカーが誰よりも好きだったということだと思います。あとは色んな環境や色んな方々に恵まれたからだと強く思っています」